大人になりきれない男たち カウンセラーが見た実家依存・夫バージョン
親と子の関係も時代とともに変化しています。数多くの夫婦・親子を見てきた現役のカウンセラーが実家依存の現状を語ります。
実家依存の男たち
カウンセラーの谷口のりこです。最近の相談で多いのは、親離れできない実家依存の妻や夫、そして子離れできない親、についてです。「実家依存」と聞くと、女性を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、男性でも多いのです。小さい頃から大事に育てられ、思春期になっても反抗することなく、成人しても変わらず親(特に母親)と仲良しの男性が増えているんです。
’優しさ’ と ’決められない’ の違い
昔から「マザコン」の男性は優しいといわれています。愛情をたっぷり浴びて育ってきたせいか、他人に対しても余裕があり、優しくできるようです。反面、優柔不断ととられてしまうこともあります。相手の意見を尊重してくれるのは大事なことですが、自分の意見を言わないのは、実は自分では決めることができないからなのかもしれません。
お付き合いをしている時には気がつかなくても、結婚話が進むにつれ、両親に会う段取り、結婚式場の打ち合わせ、新居のこと・・など何ひとつ自分で決められず、「親(母親)に相談してから決める」ことに。あげく、夫の母親に勝手に新居(しかも実家近所に)を決められてしまうことにも実際あるのです。
結婚後はおおっぴらにはしないものの、相変わらず実家とは密に連絡を取り、何かにつけて相談もしている様子。妻としてはいい気分ではありませんよね。ここで妻が「いつまでも親の言うことを聞くのはおかしい」「自立していない」などと言うと、それをまた親に言い、ケンカになるだけで、離婚問題に発展しかねません。
こういう男性と結婚してしまったら、妻はどうしたらいいのでしょうか。
妻の対処法
ガミガミ言うのは得策ではありません。妻がうるさく言うことを相談したら、「そんな女とは別れなさい」と母親に言われ、そのとおりにしてしまうかもしれません。もしかしたら結婚相手を決めたのも、夫の母親だったかもしれないのですし。
夫を愛しているのなら、夫自身も実家の親も完全否定はしないこと。そのうえで少しずつ考えを変えていくよう、教育する方法を考えましょう。
離婚か修復か
結婚後も目に余るような実家依存ぶりなら、子どもを作る前に、今後も一緒に暮らしていけるかどうかを見極めることが重要です。親への依存度、親の干渉度合いなども、自分の身の回りの家族・友人・知人などと比べて、客観的に判断します。
仕事はどうでしょう?今は会社勤めでも、ゆくゆくは親の仕事を継ぐことになっていませんか。
住宅は?購入した(もしくはする予定)ならローンは自力ですか?それとも親に援助してもらっていますか?
子どもがいるなら、夫は子どもを可愛がっているでしょうか? 基本優しい人なので、愛情は注ぐと思います。しかし、「ママ」より「おばあちゃん」が優先になっていませんか。
自分自身がまだ大人になりきれていない夫です。子どもを育てるように教育していくか、早いうちに見切りをつけ、新たな人生をやり直すか、あなたならどのような選択をしますか?
出典:離婚相談・離婚修復の相談なら岡野あつこの離婚相談救急隊
谷口のりこのカウンセリングをご希望の方は、上記の離婚救急隊のサイトをご覧の上、フリーダイヤル【0120-25-4122】までお電話下さい。
おひとりで抱えこまず、一緒に乗り越えていきましょう。