「離婚の相談がしたい」そう思った人が頼るべき専門家の種類と相談内容まとめ
「離婚の相談がしたい」そう思う人にも、それぞれの悩んでいるレベルの違いがあります。今回は、離婚相談を受け付けている専門家に対する、相談の種類と相談内容について紹介します。
離婚の相談をしたいけど、誰にすればいいの?
夫婦それぞれで、事情は違いますが、「離婚の相談がしたい」と思うほど、大変な状況になっている時、その道の専門家の助言(アドバイス)が欲しいと思うのは当たり前のこと。
本記事では、離婚相談の専門家の種類と、あなたの相談したい内容によって頼るべき専門家を上げていきます。
離婚が頭に浮かんだ以上は、早い段階で法の専門家の手を借りることが大切です。離婚の要因となる証拠の集め方など、離婚を有利に進めるためのアドバイスを致します。
離婚相談の専門家の種類と費用概算
一般的に、「離婚に関係する相談」を専門家として受け付けているのは、以下の4つになります。
◎ 夫婦問題・離婚カウンセラー
夫婦問題全般に関する相談を受けてくれる専門家。女性カウンセラーが多く、主に、「離婚・復縁」の両面で、相談者が悩んでいる状態から一歩踏み出すためのアドバイスをくれる。
相談費用:1万円〜3万円程度(1時間)
※ カウンセラーの能力値によって異なる
◎ 探偵事務所・身辺調査会社
その名前の通り、調査して欲しい目的が決まっている場合、依頼料を渡して、証拠を集めてくれます。
相談費用:30万円〜100万円程度
※ 依頼内容によって異なる
◎ 弁護士
法律の専門家として、離婚する為の相談や実際の離婚に関する手続きまで、あなたの代理人として、離婚成立までしっかりとサポートしてくれます。
相談費用:無料〜1万円程度(1時間)
弁護費用:100万円程度
※ 弁護費用は、着手金と報酬の合算になります。
◎ 家庭裁判所
家庭裁判所内には、相談室があります。そこで、離婚調停や訴訟を起こす際の手続きの仕方を教えてくれます。弁護士を付けずに自分で行動する人向け。役所の窓口の様な物です。(手続きを事務的に教えてくれるだけなので、具体的な相談はできません。)
相談費用:無料
離婚相談をする内容によっての専門家の選び方
では、自分自身の状態に対して、この4つの専門家のどれが相談相手として適任なのでしょうか?
各相談例に上げてみるので、選択してみましょう。
夫婦問題・離婚カウンセラーに相談する内容
夫婦問題・離婚カウンセラーに相談するべき内容は、「今後どうしていくかを方向付ける相談」にあります。カウンセラーは沢山の夫婦問題や離婚相談を受けているので、夫婦の問題が起こった際の「沢山の事例」を知っています。「夫婦の関係がこんな状態なんだけど、原因はどこにあるのか?」「離婚をすべきなのか?」「修復に向けて何をしていけばよいか?」など、状態に応じて、アドバイスをくれます。
◎ 配偶者が浮気が発覚したがどうした良いか?
◎ 離婚をしたいと思っているけど、何をすれば良いか?
◎ 別れたくない!夫婦関係を修復したい。
◎ 弁護士は付けないから、サポートして欲しい。
夫婦は、うまくいっていない場合に、「離婚する」だけが、正しい道ではありありません。夫婦問題・離婚カウンセラーは、「離婚と修復」の両面で、サポートしてくれます。
もしかすると、離婚になるかもしれない・・・。どうしたらいい・・・。そんな方は、迷わず、「夫婦問題・離婚カウンセラー」に相談しましょう。
夫婦の問題は、一人で悩んでいても解決できない悩みが多いものです。別れた方が良い場合や別れを回避して復縁した方が良い場合など、夫婦の状態によって、解決策は様々あります。迷った時に、専門のカウンセラーの経験と知識を用いて解決に向けて最良な方法や手段についてアドバイスを受ける事ができます。
探偵事務所・身辺調査会社に相談する内容
探偵事務所・身辺調査会社に相談する内容は、誰でもわかると思いますが、配偶者の素行が怪しいと感じた時に、相談して調査し、何かあるのであれば、証拠を集めてもらう為です。
◎ 配偶者が不倫をしているのではないか調べて欲しい
◎ 不倫の証拠写真が欲しい
お金に余裕のある方は、とりあえず、何か怪しいと思ったから調べるという事も可能かと思いますが、調査費用は高額です。不倫をしている事が解っていて、離婚する際の武器にしようと考えているならば、調査前に弁護士に相談して必要な証拠を確認しておく方が良いでしょう。
なので、探偵事務所・身辺調査会社に相談する場合は・・・。
離婚の意思が固まっている → 弁護士に相談後。
離婚の意思が固まっていない → 離婚カウンセラーに相談後。
という様に、段階を経て、依頼するのがおすすめです。
先程も書きましたが、調査費は安くありません。悪質な業者も存在しますから、騙されない為にも、「離婚カウンセラーや弁護士」の相談後に行った方が、良い会社を紹介してくれる場合もあるので安心です。
弁護士に相談する内容
弁護士に相談する場合は、もう最終段階と言ってよいでしょう。完全に離婚の意思を固めている場合です。弁護士への相談が必要という状態なら、既に夫婦間での話合いは決裂している場合が多いでしょう。これから「交渉、調停、訴訟」など争っていく上で、あなたに有益な結果となるべく共に戦ってくれる代理人を見つけましょう。
◎ 離婚したいが、配偶者が同意してくれない。
◎ 不倫の慰謝料を請求したい。
◎ 養育費や財産分与がもめている。
弁護士には、得意分野がありますので、「離婚に強い弁護士」を見つけると、よりよい結果に導いてくれる可能性があります。
また、離婚したいが、法律的に離婚を認めて貰うことができるのか。と言った相談も弁護士にお願いできます。
日本では、当事者間の話し合いで合意にさえいたれば、理由の内容に関係なく離婚することが出来ます。しかし、当事者の話し合いで離婚の合意が出来ず、裁判所を通して強制的に離婚を認めてもらうためには、法律に定められた離婚事由があることが必要です。
家庭裁判所の相談室に相談する内容
家庭裁判所の相談室に相談に行くのは、離婚を決めて「離婚調停」を行いたいが、弁護士費用などを払うことができないから自分で行う、という方です。
◎ 離婚調停の手続きをしたい
◎ 離婚に関する様々な手続きを知りたい
金銭的な面が入ってくるので、難しいかもしれませんが、基本的に無料でできる相談には限界があり、相談室で解るのは、手続きなどの事務的な要因だけになってしまい、あまり良い情報は得られ無い事が多くあります。
近くに良い相談場所が無い方
離婚相談をしたいと思っているけど、近くに相談できる場所が無いという方は、電話での相談もできる様になっています。
夫婦問題・離婚カウンセラーであれば、夫婦ダイヤルという専門家が集まった電話相談窓口もありますし、弁護士であれば、弁護士事務所の電話相談という窓口もあります。
とにかく、悩みが解決する事が最優先ですから、1人で悩まずに、専門家に相談して、自分の望む結果に導いて貰うのも「自分の心を楽にする」一つの方法です。