子供には「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」を伝えましょう
離婚によって一番辛い思いをしているのは子供かもしれません。時にすすり泣いたり、かと思えば反抗してくることもあるでしょう。でも、どんな時も「ごめんね」ではなく「ありがとう」を伝えることによって、今後の親子関係に変化が出てくることでしょう。
子供は自分を責めています
物心つき始めて、離婚をぼんやりとでも理解できる年齢の子供であれば、心のどこかで「僕、私のせいでパパとママが離婚したのかも」と自分を責めているものです。
「いい子にしていなかったからだ」
「ママのことばかり好きって言ってたからだ」
「僕、私がいなければパパとママは仲良くできたのかも」
と子供なりに自分の言動に心当たりを見つけ
「僕、私のせいで離婚になっちゃってごめんなさい」
と小さい胸を痛め苦しんでいるのです。
普段明るく悩んでいなさそうな子供でも少なからずあるでしょう。現に、当時9歳だった私の息子がそうでした。
離婚をすると自分のことで精一杯になりがちですが、子供をいかに楽にしてあげるかは、親の最重要ミッションではないでしょうか。
離婚による変化に「ごめんね」は厳禁
シングルマザーになって働く時間も長くなり、子供が一人で夜遅くまで留守番をすることが増えることもあるでしょう。
また、疲れがたまり、つい夕飯をお惣菜にしてしまったり品数が結婚していたときより明らかに減るなんてこともあるかと思います。
そんなときに
「遅くまで留守番させてごめんね」
「寂しい思いさせてごめんね」
「お料理する時間なくてごめんね」
「かまってあげられずにごめんね」
と子供を思うがあまり、ついつい言ってしまいがちなのですが、これは子供にとって逆効果。
「ごめんね」を言われれば言われるほど、
「どうして僕だけこんな思いをしなきゃいけないんだ」
「僕はかわいそうなんだ」
と自分自身の置かれた状況をネガティブに捉えるどころか
「パパとママが離婚したせいでこんな目にあった」
「離婚したパパとママが悪い」
と両親の離婚を恨み責める気持ちが芽生えてきてしまいます。
「ありがとう」に変換しましょう
「ごめんね」のシチュエーションを「ありがとう」に変換して子供に伝えましょう。
「遅くまで留守番してくれてありがとう」
「お手伝いしてくれてありがとう」
「ひとりで遊べてすごいね。ありがとう」
子供扱いせずに、一個人として認め「ありがとう」を言うことによって、子供は自分が役に立っていることや存在意義を自覚し、ママと一緒に頑張ろうという気持ちになってくれます。
一緒に泣いたり元夫の悪口を言うことは厳禁!
ママの笑顔と「ありがとう」こそが、子供を幸せにしてあげられる源ですよ。