普段つけない香水

「うちの女房が浮気をしているかも知れない!」

そう思う男性はどれぐらいいるのでしょうか?それとも

「うちの妻に限って浮気なんかするわけがない」
と思いますか?

そう思ってはいても、黙って
(おかしいな)
と、思っているだけの方もいらっしゃるでしょうか?

どちらにしろ、すっきりしませんよね?

男性に比べて女性の浮気は(表に出にくい)と言いますが、
あれ、本当にそうなんですよね。
彼女たちは実に巧みに隠します。
こちらが(~だろう)と思っていることを巧みに利用し、
(死角)を突いてきます。

ボクの場合は、たぶんボクにはわからないだろうと思っていたのか、
気付かないだろうと思っていたのかわかりませんが、
すぐに(変化)に気付いちゃいました。
だって、香水が匂いましたから。


今まで香水を付けていなかった人が突然付け始めた。
それは危険な兆候だった。
それも(ほんのり香る程度)なら、あの時
「人に会うから」
と言われてもわからなかったかも知れません。
40も後半になり、営業職に転職したばかりの彼女の事を疑う事もなかったと思います。

でも周りに(匂う)という事は、自分でもはっきりわかると思います。
(香水の匂いが自分でわかるのはつけすぎ)
と、何処かのサイトに書いてあったのを読んだことがあります。
その後だった事もあり、(梅雨)の時期だったから(関係あるのかな?)
なのかはわかりません。或いはただ単に
(つける量をその日に限って間違えた)
のかもわかりません。

でも、(普段とは違う変化)に気付いちゃったんですね。
ボクが声をかけた時にも、先程の答えが返って来るだけで、
本人は平然としていました。ボクも(ふぅ~ん)ぐらいでした。

でも、これは普段の妻の嗜好や、言動、行動を知っていたボクには
(とんでもなくおかしなこと)にしか映りませんでした。
別に探ったりもしないし、どちらかと言えば(仕事はガス抜き)だと思っていたので、特に詮索もしないボクが
(明らかにおかしい)
と思ってしまったのです。

妻の服装が少し派手、いつもしない指輪

営業職に転職した妻に
「転職祝いじゃないけど、これから必要だろうからスーツの1着でも買いに行こうよ」
と誘ったのはボクでした。

たぶんボクは
(そうだね、いいの?)
みたいな返事を期待していたのかも知れません。
実際に返ってきた答えは
「いらない」
だけでした、しかも憮然とした顔と態度です。
別に仲が悪かったわけでもなく、普通に会話もしていたし
ボクや子供に対しても(いつもと同じ)でした。

「そんな、スーツを持っていない訳じゃなし」
という言葉がボクに追い打ちをかけます。
どちらかと言えば地味で(あるものを着る)タイプです。

贅沢な暮らしなんかできないけれど、普通に衣食住は成り立っていたし、
特に不自由もなかった。
一度OKを出した以上は妻の仕事を応援するつもりでいました。
だから普段からやっている家事も休みの日や、時間があるときには進んでやっていました。
何と言うか、その
(つっけんどんな態度)
が腑に落ちなかった。

良く見ると、いつもの服装より(少し派手かな?)とは思いました。
ボクが今まで見たこともないような柄の服でした。
さらにいつもしていない指輪、それも石が入っています。

(今までそこにあった何かがない)、よりも
(今までなかったものがそこにある)方が不自然で、違和感を覚えます。

指輪がまさにその(違和感)で、説得力に欠けていました。

「そんなのあったっけ?」
「これ?〇〇さん(女性)にもらったのを付けてみたの」
なんて言っていました、今考えれば怪しいです。

でも(人に会うのだから、そういうこともあるかも知れないし、
たまたま機嫌がよくなかっただけなのかも知れないな)

ここでもボクは特に気にしませんでした。
例えば全身ピンクとか原色で、どこかの演歌歌手みたいな
大きい石が入った指輪をしていたら、明らかに(おかしい)です。
それが制服とか、いつもピンクとか、もっと薄い色だとか、
ピンク大好き!ならわかりますが、
普通に地味な女性ですから(変化)って気付いちゃうんです。

妻が仕事に行った後、またしてもボクの中の(疑惑)が浮上します。

ネット検索で仮確定、そして確定!

心臓の鼓動が早まりながらネット検索をしました。
(たぶん、そうだ)とか、
(そうだったらイヤだな)
と思う気持ちが入り混じりながら、いろいろなキーワードで検索しました。

どのキーワードでも、
(奥さんの浮気に気を付けましょう)
みたいなサイトにばかり当たるのです。
そこには浮気をしている女性の特徴がいくつか書かれていて、
ボクが経験した2つの事はどちらも必ずと言っていいほど書いてありました。
典型的ともいえる特徴。
こういうのを(わかりやすい)というのかも知れません。

全身を嫌な予感が走るとともに、自分の中では仮確定していました。

(妻は浮気をしているかもしれない)

ハッキリとそう思ったのはこの時でした。
でも、一度そう思ってしまうと(そういう目)で見てしまう自分がいる。
違うと信じたい気持ちが、香水によってかき消され、
日を追うごとに派手になる服装と化粧が、信じる気持ちを遠ざけてしまうのです。

車の危機回避ではないですが
(だろう運転)から、(かも知れない運転)に変わりました。


それから時間は過ぎていきます。
その間、ボクは(おかしいんじゃない?)という事を妻に2回ぐらいしか言いませんでした。
答えは同じだとわかっていたし、ボクが騒ぐことによって
妻が一層の警戒をするだろうと思ったからです。
だからいつもの通り接していました。
帰りが遅かろうが、飲み会が増えようが...

問い詰める事
携帯を見る事

これは絶対に自分が妻に対してやらないと決めた事でした。
言葉は悪いが(泳がせる)事にしたのです。
そのうち(何か)出てくるな、と。

この日からボクと妻の
(根比べ)
になって行きます。
ボクがそう思っていることなど、妻は気にしていません。
どんどんエスカレートしていきます。


確定したのは最初の香水に気付いてから3か月ほど経った頃、
(そんなに早く)
(自分の妻が)
(浮気をしている)
という事実が(自分の中で)確定するとは思いませんでした。

証拠がない分、まだ(グレーゾーン)です。
しかし、この(グレーゾーン)はこれから1年近く続く事になります。


覚悟は(決める)ものではなく、
(静かに自分の中で決まる)モノなんだと実感しました。

男性は妻の事を見ていない人も多いと聞きます。
もっと見た方がいいと思います。

よく言われているように、
「あれ?髪切った?」とか、
「その服、似合ってるね」とか声を掛けることも必要です。
(あ、見てくれているんだ)
って思ってくれたら、嬉しいじゃないですか。

....ボクの場合、それでわかっちゃったんですけど。

でもボクは(ツイて)いました。これはまた書きます。


この記事を作成したキュレーター

Hiro

バツ2のシングルファザーです。自分の通った道を書きつつ、同じ事は繰り返さないと自分にも言い聞かせます。子供と楽しく暮らしています。毎日何でも勉強。ここでも勉強させて頂きます。 どうぞよろしくお願い致します。

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