あんな人に子どもは会わせない!

離婚を考えているあなたにもし子どもがいるとしたら、子どもを別れた夫(妻)に会わせるつもりはありますか?
きっと「あんな人に子どもを会わせるつもりはない!」という人もいるのではないでしょうか。また、何となく子どものために会わせようとは思っているものの、相手の意に沿うのが嫌な人もいるでしょう。どんな理由で離婚するにしろ、自分の大切な子どもを相手に会わせるのはいい気分がしないものなのかもしれません。
そんなあたたに、面会交流について考える機会をお届けしたいと思います。

面会交流は本当に子どものためになるの?

面会交流とは、子どもと別居している親が会うことを言います。離婚届に記載する欄もあり、離婚の際に面会交流について取り決める夫婦も増えています。なぜ一般的に面会交流が子どものためになると言われるいるのか。それは、両親は別れてしまったけど、両方の親が自分を愛している、と子どもが感じられるためです。そうすることにより、子どもは自己肯定感を育むことができるのです。

面会交流が子どもの負担になることはないの?

しかし、すべての親子に「面会交流は子どものためになる」というセオリーを当てはめることはできません。
例えば、親が子どもに暴力を振るっていたり、何らかの理由で子ども自身が親に会いたくないと思っていることもあるかもしれません。
はたまた、あまりに父母間の葛藤が高すぎて、そんな中で子どもに面会交流をさせることが負担になることもあります。自分を育ててくれている同居親が激しく争っている別居親と笑顔で楽しく遊ぶのは、やはり難しいでしょう。

たくさん、長く、会った方がいいの?

面会交流が子どものためになるというのなら、なるべくたくさん、なるべく長く会ったほうがいいの?
でも、子どもにも予定があります。一日中だと子どもも疲れるかもしれません。子どもの生活を思い浮かべながら考えると、自ずと適した回数や時間が出てくるのではないでしょうか。

子どもが会いたくないって!

子どもが「会いたくない!」という場合もあるでしょう。同居している親に遠慮してのいるのかもしれません。でも、本当に何か嫌な理由があるのかもしれません。こどもが「パパ(ママ)と会いたくない。」と言ったときには、その理由をきちんと聞いてあげましょう。

面会交流の形は十人十色

面会交流は「子どものため」というけれど、回数や時間、子どもの気持ちなど、いろいろと考えることがありそうです。お子さんの姿や日常生活を想像しながら、「どんな会い方が子どものより良い将来につながるか。」という観点で考えてみてください。また、子ども本人にも気持ちを聞いてみてください。それが「子どものための面会交流」の第一歩ではないでしょうか。
興味のある方は、離婚テラスのブログもご覧いただけたらと思います。

この記事を作成したキュレーター

行政書士・カウンセラー 離婚テラス

家庭裁判所の家裁調査官として、離婚に直面したたくさんの親子と接してきました。ただ、家庭裁判所での調停離婚・裁判離婚の数は、離婚全体の10分の1もありません。残りの10分の9のみなさんのお役に立ちたいという思いで独立いたし...

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