親の離婚で自分を責める子ども

なぜか子どもは「パパとママが離婚したのは私のせいかもしれない。」と自分を責めたりします。例えば、「いつも私のことで喧嘩してたし。」とか「私がパパとママを仲良くさせられなかったから。」とか「あの日、私が友達の家に泊まりに行っていなかったら、ママは家を出て行かなかったかもしれない。」とか、理由は様々です。
もちろん、子どもが悪いわけはないのですが、子どもたちは自分のせいではないかと小さい心を痛めるのです。

私は僕はどうなるの?

そして、自責の念のほかにも不安が襲ってきます。「パパとママとどっちと住むの?」「ごはんは誰が作ってくれるの?」「パパ(ママ)とはもう会えないの?」「どこに住むの?」「転校しなくちゃいけないの?」「お友達とも会えなくなる?」
子どもの気持ちは疑問だらけですが、その疑問に答えてくれる大人がいない場合、子どもの気持ちは疑問や心配でいっぱいになります。

子どもの変化

そんな子どもには少しずつ変化が見られます。例えば、食欲がなくなる、今まで大好きだった遊びをしなくなる、学校に行きたがらなくなる、無気力になる、怒りっぽくなる、すぐ涙を流す、などです。逆に、一見好ましいと思える変化を見せる子どももいます。勉強や親の手伝いを進んでするようになったり、親の言うことを聞くようになったりするのです。子どもなりに親に迷惑をかけてはいけない、捨てられてはいけないという気持ちの表れなのです。

親のすべきこと

親の離婚により子どもに影響があるのは仕方のないことです。しかし、悪影響を最小限にとどめるためには、子どもにきちんと説明することや、その上で子どもから質問を受けたり気持ちを聞いたりすることが大切です。離婚ともなれば、親自身も大変ですが、少し子どもに目を向けてみましょう。

この記事を作成したキュレーター

行政書士・カウンセラー 離婚テラス

家庭裁判所の家裁調査官として、離婚に直面したたくさんの親子と接してきました。ただ、家庭裁判所での調停離婚・裁判離婚の数は、離婚全体の10分の1もありません。残りの10分の9のみなさんのお役に立ちたいという思いで独立いたし...

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