離婚届不受理申出とは?

 離婚とは、お互いの同意の上に決定し『離婚届』を作成し確定する。そう信じて疑わない方が多いでしょう。同意が得られないから、話し合いをし、場合によっては調停・裁判となってしまうのですが、そのプロセスを通り越して無断で離婚届を提出されてしまう事があります。勿論その届け出は有効です。けんかが絶えず…いい争いが続き…どちらかに異性問題が絡む時、離婚を熱望するが余りに勝手に提出されてしまう事例もありました。それを阻止する為の手続きが『離婚届不受理申出』といいます。

なぜ?無断で提出された届け出が有効なの?

 これだけセキュリティが強化された時代に、無断で離婚届など提出されるわけはない!と、考えるのが普通でしょう。でも、離婚届けは、一人で提出できます。また、書類自体に大きな記入ミスがなければ受理する事ができてしまうのです。「離婚する意思が等ないから取り消して下さい!」と、役所の窓口で大騒ぎしてもあとの祭り。無効にする為には、調停・裁判を行い撤回するしかないのですが、時間も手間も精神的な苦痛も伴いますので、相手が強固な姿勢をしている場合、危うい関係にある場合には、念の為に『離婚届の不受理申出』を提出しておく事をお勧めします。

提出されるとどうなるの?

 まず、気をつけなくてはいけないのは、ただ離婚届けを出されただけでは本人は全く気がつかず、普通の生活をしているうちに時間が経過してしまう事です。何らかの形で役所から書類が届いた時に初めて事実を知るとか。

ある相談者の方は、手続きもしていない『印鑑証明の抹消届』が自宅に届き驚いたそうです。後から冷静に宛名をみると、旧姓になってましたが、その日は土曜日でどうする事もできず、おまけにお盆で弁護士さんにも連絡がつかず、不安な二日間を過ごし、翌月曜日に区役所に行かれたそうです。そこで初めて味わった屈辱、自分を証明するものがなく、住民票でまず事実を確認をするのに1時間もかかったそうです。免許証・保険証・パスポート等はもちろん婚姻後の姓ですし、本籍所在地が他県なので、まだ詳細がわからないとの事。たまたま住んでいた地区が渋谷区という大都会だったので、役所の方の対応も慣れていたので信じて頂けたようです。(最近では外国人の方と結婚した方で時々あるケースとか)
その後、本籍のある他県の役所に出向き、事実を知ったそうですが、ただ、コピーを受取る事しかできなかったとか。ご本人は「人生、ここまで落ち込んだ事はない」と、それはそれはお辛い日々でした。

この方は、比較的早くに事実を知ったので対処できましたが時期によっては、数カ月も離婚の事実を知らないままになるケースもあるのでしょう。


離婚届不受理申出書の提出先

 原則、届出人の本籍がある市区町村の役所となっているそうですが、本籍以外の市区町村からの提出も可能だそうです。このような重要な書類は、手続きの変更がある場合もありますから、提出時に担当者の方によく確認をした方がいいでしょう。また、持ち物(本人確認書類等の有無)も事前に、慎重に確認する方がいいでしょう。

もしも・・・離婚届を出されてしまったら

 これは法的な、それも非常に大変な問題なので弁護士さんに相談しましょう。上記の事例では、3年3カ月裁判がかかったそうです。この方の場合は残念な事に「10年前に夫の浮気疑惑で戒めに渡した離婚届」を活用されてしまい、裁判では『夫婦二人の会話』という事で「協議離婚した」という、無実の証拠を重ねて提出されたそうで、相当衰弱されてました。

間違っても、いたづらに離婚届を渡してはいけません。過信は禁物です。

うちの夫(妻)に限って…と、信じられないかもしれませんが、念には念を入れて対処する事も、時には必要な事かと思います。

この記事を作成したキュレーター

夫婦問題・離婚カウンセラー/FP MIWAKO

■日本家族問題相談連盟所属
夫婦問題・離婚カウンセラー(プロコース)
■日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー

29歳で結婚し、夫の仕事に従事し忙しくも充実した毎日を過ごしていたが、...

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