面会交流の前に立ちはだかる壁

子連れ離婚の際に取り決められる面会交流。いざ行うとなると、面会交流させたい気持ちはあっても、こじれた相手と連絡をとったり顔を合わせなければならないという大きな壁にぶつかります。
日時や場所を決めるちょっとしたメールのやりとりでさえもこじれて過度なストレスがかかってくることも。
相手と関わりたくないがゆえに、連絡できないまま面会交流が先送りになってしまってはいませんか。

子どもは親の顔色をうかがっています

子どもにとって親の離婚は大事件です。突然離ればなれになってしまったパパママ。
「どこへ行っちゃったの?今なにしているの?ぼくのこと忘れちゃったの?」と会いたくて寂しくて小さい胸は張り裂けそうなんです。

でも、子どもは思っている以上に一緒に暮らす親の顔色を見ています。
たとえ離れて暮らすパパママに会いたいと思っていても、会いたいと言ったら怒られるかな、嫌がるかなと思いをめぐらせ、自分から「会いたい」と言い出すことはできません。

一緒に暮らす親が積極的に会わせようとしないかぎり、離れたパパママとの関係がどんどん疎遠になり、いざ面会すると気まずくなって話せないなんてことになってしまいます。

もしも子どもが離れたパパママに会いたくないと言っているのであれば、多かれ少なかれ一緒に暮らす親の影響によるものでしょう。子どもが面会交流を楽しみでいられるかいられないかは親次第なのです。

離れてもパパはパパ ママはママ

子どもが親と会うのは子どもの権利です。ただでさえ、親の離婚で振り回されているのですから、親のエゴで会う会わないを決めてはなりません。会いたくても会わせてもらえなかったという記憶は大人になっても拭えないことでしょう。

夫婦の関係は壊れても、親子の関係は一生親子です。離れてもパパはパパ、ママはママ。子どもがこれからも離れて暮らすパパママを大好きでいられるようにバックアップすることこそ一緒に暮らす親の大事な役割ではないでしょうか。

そして、面会交流の際には子供を気持ちよく送り出し、帰ってきた時も根掘り葉掘り聞き出すのではなく「楽しくてよかったね。また遊んでもらおうね」と言ってあげれば、子どもは離れたパパママに会うことはいいことなんだと安心することでしょう。

子どもは両親の愛情をたくさん注がれて成長していくのが一番です。子どもの会いたいという気持ちに寄り添い耳を傾けてあげましょう。大きくなった時にあなたの大きな愛に気づくはずですよ。

この記事を作成したキュレーター

離婚・面会交流コンサルタント しばはし聡子

大学時代は法律を学び、エネルギー業界で広報・秘書業務に従事。
結婚・出産を経て、仕事も家庭も育児も順風満帆!のはずが、40歳でまさかの離婚。現在、シングルワーキングマザーです。
自身の離婚経験を生かし、同...

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