私が、現在結婚生活を送っている妻は、元々他の男性と結婚しており、私は独身、彼女は人妻という関係の状態で付き合い始め、その後、長い不倫の末に入籍となりました。そもそもの出会いも、アプローチしてきたのは妻の方からですが、それに乗っかって夫や子供がいる女性に手を出したのは自分自身の責任でもあります。

不倫をする女性は、「他の誰かと結婚しても、結局やがて別の人のところへ逃げてしまう」と良く言いますが、私がそれを経験する事になるとは夢にも思いませんでした。結婚から１０年以上経って、私の妻もとうとう他の男と関係を持ち始めました。

妻の不倫がわかる以前から夫婦仲はほぼ破綻しており、私は週に何回か実家に帰る生活を送っていましたが、二人の間には大切な一人息子がいるため離婚をしようと言う考えはありませんでした。

しかし、息子の大学受験を控えた時期から妻の私に対する態度が露骨に険しくなり、身の危険を感じるような暴言を吐かれるようになってしまったのです。

元々気性の激しい妻だった事もあり、この態度も、さほど気に留めてはいなかったのですが、ある日実家から帰宅すると深刻な表情をした妻に離婚を切り出されました。

妻に対して女性を思うような愛情は既に失っていましたが、息子が受験に向き合っている時期にそうした話を持ちかけられた事が衝撃であり、私は「息子の大事な時期だから、ちょっと待ってくれ。」と、一旦話を保留させてもらいました。

そこから、離婚を突きつけられた状況に対して悩み続けていましたが、妻と共通の友人から彼女が近所の医師と不倫関係にある事を聞かされ、不義が発覚したのです。

「妻が不倫している･･･。」

友人の名は出さずに妻に不倫を問い詰めましたが、さすがに自分にとって不利になると悟ったのか妻は医師との不倫関係は認めても、それは離婚を決意した直接的な原因ではないと言い張ったのです。一度、同じ理由で離婚を経験している妻ですから、きちんとした内容の弁明でした。

ですが、この段階で離婚した場合、大切な一人息子の親権は妻に奪われ、私は滅多に子供と会う事ができなくなります。もうこんな状態になっている妻とはいつ別れても良かったのですが、それが私の最大の悩みでした。

結局、子供の事などを考えると、一番良いのは、妻と医師の不倫を潰す事だと考えた私は直々に医師に接触し、彼を糾弾しました。

もしも医師が、不倫の罪に対して開き直った場合、私は例え法的に訴えられても近所の人達に事実を打ち明けて医師の名誉に傷を付けてやろうとさえ考えていました。

しかし、不倫がバレた事に狼狽した医師はあっ気なく妻を捨て、関係は清算されたんです。医師が本気で妻を愛していたわけではなく、遊びだった事がすぐにわかりました。

この一連の騒動から、不倫の悩みを抱えた場合、即座に動く事が大切だと実感しました。